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397年ぶりの木星土星「超大接近」を撮影してみた

おはようございます。 こんにちは。 こんばんは。
みなさん星は見ますか?
都心に住んでいる方は街が明るくてなかなか見れないかもしれませんね。
私も最近は星を見ていなかったのですが、こんなニュースを目にしました。

2020年12月21日(月)の日没後、木星と土星が397年ぶりに「超大接近」している様子を観測できます

なんだかワクワクしませんか?私だけでしょうか。
397年なんて、スケールが大きすぎます。
見たくなるのが人の性というものです。
ということで、撮影してみるぞ!とチャレンジしてみました。

いざ準備


先日プライベートで撮影依頼がありまして、三脚欲しいなーと思って購入したのですが
まさかここで大活躍してくれるとは思いませんでした。
妻にはいくらで購入したとは明言してませんが、、、、

三脚はライトカーボン4段式です。
カメラ本体が1kg、レンズが2kgあるので積載荷重をある程度見積もって、且、持ち運びしやすいようにアルミではなくカーボン製を。

雲台は3way雲台です。
垂直・水平方向の調節に加えて、回転によって横位置から縦位置への構図変更にも対応できるのが魅力です。
この雲台とカメラの接続方法は「直付け」なんですが、ちょっと面倒なんですよね。
カメラと雲台の脱着にプレート状のパーツ「クイックシュー」が今とても魅力的です。
あらかじめクイックシューをカメラの底部に装着しておけば脱着ラクチンなので。
直付け雲台にクイックシューを後付けできないか調査中です。

前置きが長くなりました。
木星を撮影したことがないので、最初の設定は月を撮影する時と同じ以下。

焦点距離:600mm
シャッタースピード(SS):1/800
ISO感度:400
F値:8.0

月よりも相当遠いので、撮影しながら微調整です。
ちなみにお月様を撮影した記事はこちら↓
8月の満月「スタージェンムーン」を撮ってみた

どこにいるかな


とてもいい天気です。
木星と土星が見えるのは南西の空。
日が出ている時は明るくて見えないので、日の入りまで待機です。
18時19時になると地平線に沈んでしまうので、日の入り後1〜2時間がチャンス。
木星土星自体見たことがないので、まずは目視で探します。


南西の空にひとつ明るい点が見えたら、望遠レンズを覗いて確認します。
とてもちいさいです。よく見つけたわたし。

木星と土星!!!!!!!!!!!!


何度も何度も設定見直して、カメラが振動しないよう気をつけながら撮影しました。
最終的なカメラの設定は以下。

撮影時間:2020年12月22日17時27分
焦点距離:600mm
シャッタースピード(SS):1/50
ISO感度:250
F値:6.3

他の方が紹介している設定とはだいぶかけ離れているかもしれません。
撮影しながら思ったのは、焦点距離600mmでも木星と土星は豆粒サイズ。
土星をもっと大きく撮るには焦点距離約12000mm相当あると良いそうで。。
天体望遠鏡欲しくなりますね。。

星は浪漫だ

土星の輪っかを撮影できた時はとても感動しました。
後輩に写真を見せたら
「土星ってちゃんと土星の形しているんですね」というなんだか哲学的なことを言うんです。
前回の木星と土星の最接近は397年前の1623年。
ガリレオガリレイが生きていた時代です。
1623年に哲学者パスカルが誕生した年でもあります。
後輩はパスカルの生まれ変わりなのかもしれませんね。

と考えながらパスカルの名言「人間は考える葦である」が気になったので調べました。

「人間は自然の中では矮小な生き物にすぎないが、考えることによって宇宙を超える」
「空間によっては、宇宙は私をつつみ、一つの点のようにのみこむ。考えることによって、私が宇宙をつつむ」

なんだかよく分からないですね。分かったようで分からないようで分かったようで?
人間は無限の中の消えゆく小さな粒だが、一方では無限の可能性がある。
つまり「考えようぜ」ということなんでしょうね。
ちょっと違いますが、哲学者デカルトの「我思う、故に我在り」を思い出しました。
「考えよう」「何事も疑問に思おう」はどんな時でも大事な心掛けです。

星を観察してみようと始めたことが、最後は哲学に至ってしまいました。
きっかけが何であれ、様々な物事に繋がるのはとても素晴らしいことではないでしょうか。
今わたし良いこと言いましたね。


画像を明るくしてみると、木星と土星以外にも、たくさんの星があるのが見えました。
星の数は想像を超えます。
この光のどこかに、私たちと同じく思いを馳せている生物がいるかもしれません。

木星と土星は少しずつ離れていきますが、12月25日くらいまでは近くで見れるそうなので
夕方になったら南西の空を見上げてみてください。

※記事の内容は保証はしておりません(執筆時期や実施環境により挙動が変わるものがある為)。
別途検証してご利用いただくことをおすすめいたします。

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