グローディアが請負・受託事業を進めるその理由

はじめに

グローディア株式会社 ネットワークソリューション部の山田です。

弊社グローディアでは、事業ビジネスの中核として請負・受託(以下、請負事業)での業務を行っています。
また請負事業の拡大を視野に入れ、あるいは広くグローディアの請負事業を知って頂く目的とし、請負事業自体をソリューションサービスとして展開しています。

>> Sier企業さまの強い味方 グローディアの受託開発・請負構築サービス

今回はこの請負事業にフォーカスし、今後 弊社グローディアとの請負・受託における協業をご検討される企業様に、よりグローディアを知ってもらう目的として、これまでの歴史や変遷、あるいは請負事業を行っていて感じたメリットなどをご紹介できればと思います。

グローディア請負事業の歴史・変遷

弊社グローディアは創業が2003年になりますので、今期で18期目を迎えます。
創業当初~6年ほど前までは、いわゆるSESビジネスを主要事業としておりました。

そして近年では、請負事業が8割・SESビジネスが2割というバランスで成り立っております。
現在でもグローディアではSES事業は継続しており、これには以下の利点からくる目的があります。

新人教育のため

後述する「未経験メンバの技術経験を研鑽するため、請負事業を積極的に進めている」という点と幾分矛盾してはいるのですが、まだ経験の浅い方がSESでの業務経験を積んで頂くことを利点として認識している点は、現在でも変わりありません。

異なる会社の方々と切磋琢磨し、1つのプロジェクトを完遂するという成功体験は大きく、実際に私も5-6年ほど現場業務で経験を積み、社会人としても技術者としても貴重な経験を積めたと考えてます。
何よりも、その現場の方々から様々な影響を受けることは極めて大事と感じてますね。

請負事業に繋げるため

SESで繋がりが出来たお客様と良好な関係を築き、その流れで請負での業務を頂戴するというケースがこれまでいくつかありました。

いきなり最初から請負形態でお仕事を頂けることが難しい場合には、まずはSESにてグローディアを知って頂き、我々の技術力やヒューマンコミュニケーションにてご安心頂いてから、請負契約に切り替えることを目的として進めるケースは存在します。

初めての請負受注

請負事業の始まりとしては、2014年に受注したネットワークインフラの設計・構築案件でした。
当時はまだSESビジネスを主としておりましたので、案件を自社で請けるための体制構築が課題でした。

何としてでも受注に向け、SESで現場常駐している有識メンバを自社に戻すための調整に奔走していことを覚えてます。
(当然ながら、SESの業務現場にご迷惑が掛からないよう代替メンバの提案を行い、また引き継ぎも滞りなく実施し影響なく調整を行いましたこと補足致します。)

そして初めての請負契約を受注するに至りました。
その案件も無事に検収を頂き、以降はリピート的に同じ企業様から定期的に請負案件の引き合いを頂き、それに伴い自社の請負体制も徐々に拡大していくことになり、別の企業様からの引き合いに対してもお請けできる機会が増えていくことになります。

また以降の変遷にて、他分野にても請負での業務を受注するに至りました。

・2015年: サーバインフラ請負事業スタート、初案件の受注
・2016年: システム開発請負事業スタート、初案件の受注
・2017年: Webデザイン請負事業スタート、初案件の受注

そして2020年6月現在では、インフラエンジニア・開発エンジニアによる総勢30数名での請負体制を確立することが出来ています。

グローディアが請負・受託事業を進める理由

前述しましたとおり、グローディアでは6年ほど以前はSESビジネスを主要事業としていました。
この状況から請負事業に舵を切ることになった1番の理由としては以下です。

・グローディアの技術力をダイレクトにお客様へご提供するため

グローディアはエンジニアリングの精鋭にてお客様の信頼と満足を得られるものと自負しています。
グローディアのエンジニア達が各所で点在せず、自社で一丸となり高品質なサービスあるいは成果を提供できる環境を作ることで、さらにお客様から満足を頂くようにすることを目指しました。

この環境づくりとして、自社で請負事業の体制を構築することと据えスタートしたのが契機となります。

また、
グローディアの請負事業における実績が増える
→ グローディアとしてのノウハウ・ナレッジが蓄積される
→ さらにお客様に還元、安心の提供が可能になり満足頂く
→ お引き合いをリピート頂く
→ グローディアの体制が拡大する、またさらにノウハウ・ナレッジが蓄積される
→ さらにお客様に還元、安心の提供が可能になり満足頂く

という好循環なサイクルが生まれることが可能になると考えました。

またその他にも、

・未経験エンジニアの教育

採用を進める上で経験が既に豊富な人材であれば入社後にアサインされる案件は同様に豊富となりますが、ヒューマンに大きな魅力がありまた素養も感じられる人材であれば、業界経験が無くとも内定をお出しするケースはあります。
しかしながら後者のケースですと、入社後におけるSES案件のアサインに苦慮することがありました。

未経験の方は技術を身につけて一人前のエンジニアになる、という意欲・向上心を持ってIT業界の門戸を叩いて来られる方が大半ですから、弊社としてはすぐにでもダイレクトに技術力が鍛えられる業務に就かせて上げたい、と率直に考えます。
ですが未経験の状態で、いきなり設計・構築/実装のパートを担当する案件にアサインすることは容易では無かったです。
(補足になりますが、既に有識メンバがアサインされてる現場へ教育枠として入場し、早々に技術パートにダイレクトで関われるケースはあります。が、残念ながらそういったケースは大半では無かったです。)

そういった未経験の方を迎え入れるにあたり、請負業務の案件・体制を常に社内に確保しておくことで、有識メンバとセットで社内案件にアサインし、早い段階で設計・構築/実装の技術経験を積んでもらうことを狙いとしました。

その結果、未経験採用 → 早々に技術パートを自社で経験

というサイクルが円滑に回るようになりました。

請負事業を行っていて感じるメリット

自社で業務を行うことによる帰属意識の向上

SESビジネスを主としていた時期では、それぞれがそれぞれの業務現場に赴いておりましたので、従業員同士は離れ離れになることが大半でした。
従業員同士のロケーションが離れている状態は必ずしも良くないことである、とは考えませんが、中には不安に感じたり、帰属意識の低下に繋がるケースも有り得るとは考えます。
またその状況を緩和させるため月1回の帰社日を開催するなどし、コミュニケーションケアを図ることは行ってきました。

そこで請負事業を進めることで、副次的にこの帰属意識に関する懸念が払拭されるのでは? と考えた次第です。

結果、請負事業が軌道に乗り始めメンバの大半が自社で業務を行うようになり、同じ作業場所で従業員みんなで仕事をするという状況に、会社としての一体感が生まれるようになったこと感じ取れました。

自社サービスの検討時間を割くことが可能に

グローディアではこれまで、10数の自社サービス・ソリューションを展開しています。

一覧はこちら。
>> グローディアのサービス・ソリューション一覧

これらのサービス・ソリューションがテンポ良くリリース出来た要因は、請負事業を始めたことで従業員同士が顔を合わせて仕事を行う時間が増えたことによる副産物であることは確実です。

もちろん離れた場所にても熱意を持ってサービスを生み出すことは可能です。
しかしながら、これまでリリースに至るケースはありませんでした。

普段から自社の従業員が顔を合わせてコミュニケーションを取ることで、何気ない会話から

「こんなのあったら面白いかも?」
「こういうのをやってみるのはどうかな?」となり、

「じゃあ業務の空き時間を少し使って作ってみようか!」
という流れで上述したサービス・ソリューションが生まれました。

これからも引き続き、新しいあるいは面白いサービス・ソリューションを検討すること、時間を費やしていきます。

請負事業を行っていて感じるデメリット

デメリットと言うと語弊がありますが、請負事業では成果物責任が常に発生しますので、当然ながらそれは会社として常にリスクを背負っているということになります。

そのリスクヘッジを緊張感を持って常に対応する、という点が請負事業を進めている中での特徴の1つになるかなと感じてます。

次回

長々と書いてしまいましたが、まだ書き足りないですね。

次回以降は以下のタイトルにて投稿予定となります。

・グローディアの請負/受託事業における実績
・グローディアの請負/受託事業における苦労話

以上となります。

この記事を書いた人

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山田 一道

管理職。元インフラエンジニアおよびスプラトゥーンエンジニアまたはApexLegendsエンジニア。