久しぶりの更新となります。
CentOS 8でのNWの設定を記載していきます。
OSのインストール作業について本記事では割愛させて頂きます。
NWの設定(主流)
・「nmcli」および「nmtui」コマンドでの設定
今回は「nmcli」コマンドでの設定を前提にした記事を掲載させて頂きます。
事前確認
・NW設定を行う仮想マシンに対して、アクション-設定の編集を確認しネットワークアダプタが有効になっていることを確認します。
NIC確認
使用しているNICを確認するために以下のコマンドを実行します。
nmcli device
※今回は「ens192」に対してNWの設定を行っていきます。
IPv4およびサフィックスの設定
IPv4の設定をするため以下のコマンドを実行します。
nmcli connection modify ens192 ipv4.addresses IPアドレス/プレフィックス
◆設定箇所
・NIC名:「nmcli device」コマンドで確認したNIC名を使用します。
※ご利用中の環境によって、NIC名が変わる可能性があります。
・プレフィックス:指定の値を入力します。
ゲートウェイの設定
ゲートウェイの設定をするため以下のコマンドを実行します。
nmcli connection modify NIC名 ipv4.gateway ゲートウェイのIPアドレス
◆設定箇所
・NIC名:「nmcli device」コマンドで確認したNIC名を使用します。
・ゲートウェイのIPアドレス:指定の値を設定します。
DNS参照先設定
DNSの設定をするため以下のコマンドを実行します。
nmcli connection modify NIC名 ipv4.dns 参照先DNSのIPアドレス
◆設定箇所
・NIC名:「nmcli device」コマンドで確認したNIC名を使用します。
・参照先DNSのIPアドレス:参照先のDNSサーバのIPアドレスを指定します。
※今回は「Google Public DNS」である「8.8.8.8」を使用します。
IPアドレスの固定化
静的か動的かの設定をするため以下のコマンドを実行します。
nmcli connection modify NIC名 ipv4.method 動的or静的
◆設定箇所
・NIC名:「nmcli device」コマンドで確認したNIC名を使用します。
・動的or静的:autoの場合は動的(DHCP)、manualの場合は静的(スタティック)
※今回は、「静的(スタティック)」を指定します。
ネットワークインターフェースの再起動
ネットワークインターフェースの再起動をするため以下のコマンドを実行します。
systemctl restart NetworkManager.service
CentOS8では、「systemctl restart network」コマンドがエラーで弾かれます。
「systemctl restart network」に変わる「systemctl restart NetworkManager.service」を使用します。
インターフェースの起動
インターフェースの起動するために以下のコマンドを実行します。
nmcli connection up NIC名
◆設定箇所
・NIC名:「nmcli device」コマンドで確認したNIC名を使用します。
設定内容の確認
設定したIPアドレスの確認を行うため以下のコマンドを実行します。
nmcli device show NIC名
◆設定箇所
・NIC名:「nmcli device」コマンドで確認したNIC名を使用します。
接続確認
お疲れ様でした。設定ができているかの接続確認を行います。
接続確認について、以下の内容を実施します。
・仮想マシンからゲートウェイへの疎通確認
・クライアントPCからNW設定を行った仮想マシンへのPing疎通ができること
・yumコマンドなどを使用してパッケージが適用できること(外への接続確認)
・nslookupコマンドなどを使用して名前解決ができるかどうか確認
トラブルシューティング
接続確認にてNGが出た場合は、以下に記載しているような対処をしてみてください。
◆疎通などが上手くいかない場合は、以下コマンドを実行します。
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nmcli device show NIC名 IPアドレス、サフィックスなどの設定値を再度確認します。 誤った値を設定している場合は再設定を行い、 以下のコマンドを実行しネットワークインターフェースを再起動します。 systemctl restart NetworkManager.service ネットワークインターフェース再起動後、再度接続確認を行います。 |
◆設定が有っているのに通信出来ない場合は以下を試してみて下さい。
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設定を行ったネットワークインターフェースに記載されているMACアドレスと、 vCenter上に配置した、仮想マシンに設定しているネットワークアダプタのMACアドレスの比較を行います。 MACアドレスを比較し間違っている場合は、 正しいネットワークインターフェースを確認し設定を行います。 ※誤って設定したネットワークインターフェースについては、切断するか設定内容を変更し重複しないようにします。 |
おわりに
初心者がよく間違えている項目としては、IPアドレスの設定がよくあります。
例えば、第4オクテットの値間違え、サブネットマスク(サフィックス)の値間違えなどetc
ネットワーク設定をするときは、必ずどのNICに設定するのか、IP関連の確認を実施しましょう。
OSのネットワーク設定は、構築していく限り避けては通れないものです。
ちゃんと設定方法について理解をして頂けると筆者は嬉しいです。