初投稿となります。よろしくお願いいたします。
今回はLinuxを扱い始めて日が浅い方向けに、覚えておけば便利なコマンド7選をご紹介致します。
目次
・uname
・head
・tail
・grep
・view
・less
・diff
uname
サーバのOS、カーネルの情報を表示してくれるコマンド。
オプション: -n
ホストネームのみ表示してくれるオプションです。
私はサーバログイン後、上記オプション付けて必ず使ってます。
(大事なサーバか遊んで良いサーバかを確認するため)
hostname コマンドと表示結果は同じですが、
ミスオペでホスト名を変えてしまう恐れがあるため、
“uname -n” のほうが安心です。
オプション: -a
uname コマンドで表示可能な全ての情報を表示してくれるオプションです。
なお、表示してくれる情報は以下となります。
・カーネルの名称
・ホスト名
・カーネルのバージョン
・カーネルのリリース情報
・ハードウェアの種類
・OSの名称
head
ファイルの中身を1行目から数行だけ表示してくれるコマンド。
デフォルトだと10行目まで表示してくれます。
オプション: -n
1行目~指定した値の行数まで表示してくれます。
例えば、
$ head -n 1 fuga.txt
とすれば fuga.txt の1行目だけを表示し、
$ head -n 20 fuga.txt
とすれば fuga.txt の1行目~20行目だけを表示してくれます。
tail
head の逆で、ファイルの中身を最終行から数行だけ表示してくれるコマンド。
こちらもデフォルトで10行表示してくれます。
オプション: -n
最終行~指定した値の行数まで表示してくれます。
値の指定方法などは head と同じなので説明は割愛します。
オプション: -f
指定したファイルに新しい書き込みがあれば、
逐次画面に表示してくれるようになるオプションです。
ログファイルなどを追尾したい時に便利です。
grep
指定した文字列が含まれている行のみ、出力してくれるコマンドです。
例えば、NTP のプロセスが上がっているか確認したい時
$ ps -ef | grep “ntp”
みたいにして実行すれば、ntp のプロセスのみ表示してくれます。
また、ファイルを指定して実行することも可能で
$ grep “hoge” fuga.txt
のように使用すれば
“fuga.txt” というファイルの中で
“hoge” という文字列が含まれている行だけを抜き出して表示してくれます。
オプション: -v
指定した文字列が含まれていない行を表示してくれます。
このオプションはconfigファイルにて有効化されている設定値のみ確認したい、という場合にとても役立ちます。
★
configファイルには、設定値の他にコメント(設定に関する説明文)が記載されていることがあります。
先頭に # をつけると、その文は設定値とみなされなくなり、設定読み込み時に無視(コメント扱い)されます。
有効化されている設定のみ表示したい場合は
以下のような形で実行します。
$ grep -v “#” hoge.conf
view
vi を読み取り専用で実行するコマンドです。
置換などの編集用コマンドは使えませんが、
移動や検索などのコマンドは vi と同じように使用できます。
vi のエディタ画面でファイルの中身を確認したいけど、誤って編集するのが怖い!な方におすすめです。
less
こちらもファイルの中身を確認するためのコマンドですが、
view とは違い、キャレットが表示されません。
ページ単位でのファイル閲覧が可能で、
マウスホイールや矢印キー、PageUp・Down キーなどでファイルが閲覧できます。
また、こちらも移動や検索などのコマンドは vi と同じように使用できます。ファイル確認用のコマンドとして view か less のどちらを使うかは好みの話になってきますので、実際使ってみて気に入った方を使うのが良いかと思います。
diff
指定したファイルの差分を表示してくれるコマンドです。
私はファイル編集を実施した後や、 cp コマンドなどで
バックアップファイルを取得した際には必ず実施しています。
オプション: -u
追加された箇所を “+” で、削除された箇所を “-” で
表示してくれるオプションです。
表示例:
piyo.txt にのみ test2 という記載がある場合
1 2 3 4 5 6 7 |
$ diff -u fuga.txt piyo.txt --- fuga.txt 2017-11-30 14:23:09.573840774 +0900 +++ piyo.txt 2017-11-30 14:29:55.093842262 +0900 @@ -1 +1,2 @@ test1 +test2 |
1 2 3 4 5 6 7 |
$ diff -u piyo.txt fuga.txt --- piyo.txt 2017-11-30 14:29:55.093842262 +0900 +++ fuga.txt 2017-11-30 14:23:09.573840774 +0900 @@ -1,2 +1 @@ test1 -test2 |
おわりに
以上で紹介は終わります。いかがでしたでしょうか。
コマンドは最初は覚えられなくとも、使っていけば自然に覚えていきます。
たくさん覚えようとするのも良いですが、必要だと感じたものだけ覚えていく、こういうコマンドが使いたい!と感じたときに調べて覚えていく、というのも良いかと思います。
次回、テーマはまだ決めておりませんが、またコマンドTIPS的な記事を投稿しようかと考えております。
閲覧いただき、ありがとうございます。